みなせのメモ帳

思ったこと、考えたこと、買ったもの、感想とか書いていきます。

絵空に見てた。

f:id:mns1001krs:20240302014546j:image

 

お題「大好きな絵本は何ですか?」

 

ついに花粉症デビューしました。

 

認めたくないですが、鼻水、くしゃみ、咳・・・が、外に出たら出てくる。つまりは、そういうことじゃないですか。

認めたくない・・・でもクラリチン飲み始めたら楽になった・・・認めるしか・・・な・・・い・・・。

 

春の辛いことが増えてしまった、ナ。

 

そんな感じの近況ですが、お題。

 

フレデリックーちょっとかわったのねずみのらはなし

・アレクサンダとぜんまいねずみーともだちをみつけたねずみのはなし

 

ともに、原作:レオレオニ 和訳:谷川俊太郎の絵本になります。

どちらも最初の出会いは小学校の国語の授業で、絵本を購入したのは大人になってからです。

 

フレデリックのストーリーは、のねずみたちが冬を乗り越えるために藁や木の実を集めている中でフレデリックだけは「なにもせず」じっとしている。仲間が話を聞くと理由を話し、じっとしている。そして冬本番。藁も木の実も尽き果てたときに、仲間たちがフレデリックの集めたものについて聞くと、フレデリックは「集めたものたち」を披露し始める。といったお話。

 

フレデリックは、「感性の大切さ」。

食べ物も温かな寝床も勿論大事。でも忙しさなどで荒んだ世の中で忘れてしまいかちな、五感で感じ、それを楽しむことも生きる上で必要だし大切なのだ。と教えてくれます。

私自身どうしても「実益のあるもの」を求めてしまうし、職を選ぶ上でもそれを重要視してしまったのですが、私の生活を潤してくれるのは芸術だったり音楽だったり、綺麗な自然であったりそういったものなのです。そのどちらも欠けてはいけないし、必要なものだということを思い出させてくれる作品です。

 

アレクサンダとぜんまいねずみのストーリーは、人間の家で追い立てられるねずみのアレクサンダが、ぜんまいねずみのウィリーに出会い、人間の子供たちにちやほやされる姿を見て「自分もぜんまいねずみになりたい!」と思い、ウィリーが話した願いを叶える方法を行うために紫の石を探しはじめる。なかなかみつからない紫の石。途方に暮れるなか、アレクサンダはがらくた箱にいれられたウィリーをみつける。どうにかしなければ、と思うアレクサンダは、がらくた箱の近くに紫の石をみつける。と言った話。

 

アレクサンダとぜんまいねずみは「本当の願い、幸せとは?」なのかなと思います。

目先の願いを叶えようと努力するのも一つ。でもそれが本当に自分の願いで、幸せなことであるとは限らないんですよね。

案外目先のことばかり考えるのは、幸せに遠回りで、誰かのためにを考えると、自分へのご褒美のように幸せを見つけられるのかもしれません。

唯一の友を失わないために。そう願えるアレクサンダは素敵なネズミだなと思います。

 

可愛らしいネズミの絵が大好きなんですが、谷川俊太郎の言葉選びの秀逸さにも惹きつけられるのだろうなと思いながら、時折読み耽っています。本当、絵本ってすごいですよね。絵と簡単な文章で、メッセージを詰め込み、読者を引き込むことができるわけですから。

 

心が荒んだ時に絵本を読むのはなかなか良いのでオススメです。