みなせのメモ帳

思ったこと、考えたこと、買ったもの、感想とか書いていきます。

そうそう、運命ってことだよ。

 

前回ブログで予告したやつです。

 

輪るピングドラム」そして、「映画:RE:cycle of the PENGUINDRUM[前編]君の列車は生存戦略」になります。

 

2011年放送全24話の作品で、10周年記念制作で今年前後編作品として映画化されました。

 

正直ずーっと心の隅っこにいた作品でしたが、アニメはずっと見てなかったんです。

ピンドラに触れたのはノベライズ版だけで、何度かBDBOXを買おうとか思ったりした程度でアニメを見る機会はついぞなく・・・・。アマプラにあるのに気づいて、劇場版もあるし・・・と見るに至りました。

 

まぁ今回も例に漏れず一気見しちゃったんですけどね!気づいたら外が明るくなってました!なんてこったい!!

 

因みに、私自身は考察しながらアニメを見るタイプではなく、非常にシンプルに見ておりますのでその辺りはご了承ください。(映画の方は公開したてなので殆ど触れてません)

 

「愛」そして「罰」をテーマとした作品でした。

しかも、「愛」をさまざまな角度で表現してます。

兄弟愛、家族愛、友情(愛)、束縛、虐待、・・・良いものとしての「愛」だけを表現せず、悪い意味での「愛」も描かれています。

その真髄であろう「選ばれない(愛されない)子どもは生きていけない」の表現としての「こどもブロイラー」は、本当に心臓を抉られた感覚になりました。

「罰」。

加害者の子どもは加害者なのか?という問いは生まれますが、「無知も罪」なのであれば、その場にいた彼らもきっと罪を負ったということなのかもしれません。

そういう意味では、結末に納得できる部分もあるなぁと思ったりします。

「愛されたもの」が「生き残る」し、「罪」は「償わなければいけない」のがこの世の中なんだよな・・・と思いました。

でも、愛って絶対的に良いものではないとも思います。絶対的な悪でもないけれど。

だからこそ様々な行動原理があって、それを肯定的に捉えようとする。

「自分は悪くない。間違っているのは世界の方だ。」と言い切れてしまうのは、恐ろしいことだと思います。

個人的には「愛」の押し売りって作品でも現実でもすっごい嫌悪感しか感じないので、そういう意味でも共感できる内容だったなと思います。

この作品には「地下鉄サリン事件」のパロディが含まれています。

自分の考える「愛」のために行動した結果が、テロ事件となった。

そう考えると、「愛」って本当に残酷だし、だからこそ「愛」とセットで「罰」があるんだろうと思います。

そして、「運命」は予言されたものではなく、切り開くものである。

それを抽象化した作品だったなと。

もう全て含めると「人間くさい」内容って感じですね。個人的には。

ある角度から見たらグッドエンドだし、別の角度から見たらバッドエンドだし。でも、「これでよかったのかもな。」と思うエンディングだったとも思える。

様々なところに「地下鉄」「りんご」「ペンギン」「ピクトグラム」が関係しており、色々なものの表現に使われてい他ので印象的でしたね。SF満載な表現は本当に鷲掴まれました。

何より、「地下鉄サリン」のパロディであるところも興味を持つきっかけでしたので、そう言った部分がしっかり描いているのはとてもよかったです。

検索してみると、色々な考察が読めてそれも面白いです。本当に愛されてる作品だなぁと熟感じました。

 

映画前編は、多分テレビシリーズ見てなくても楽しめる内容ではあると思いますが、見ているとより面白いかなと思います。「蛇足感のない「蛇足」」って感じで、私はすごく好きでした。実際の(三次元)映像にアニメーションを載せる表現めっちゃよかったです。これ、どっかで見たな、と思ったら「さらざんまい」だ!と後々気づきました。挿入歌の1曲がめっちゃ好きな感じだったのでサントラ買わなきゃ・・・。

まだまだ公開していますので、是非劇場に足を運んでみてください。そして、後半は果たしてどうなるのか。楽しみです。

 

因みに、名古屋では「センチュリーシネマ」という小規模劇場での公開でしたが、こういうところでの映画ってちょっとニッチというか、濃くて面白いなと思います。予告編もなんか興味を引くものが多かったです。

センチュリーシネマ、前回来たのってなんだったかな・・・と考えて、「神⭐︎ヴォイス」だったな・・・と思ってゾッとしました。それ何年前だよ・・・。

そして予告編で流れた「パティシエさんとお嬢さん」に増田俊樹が俳優として登場している姿が今日一の驚きでした(笑)え?見にいくべき・・・・?

因みに後で気づいたんですけど、今日センチュリーシネマ、レディースデーという名のお安く映画が見れる日だったんですね。しかし私はムビチケで予約して映画を見たと・・・。

・・・損なんて・・・してない・・・・(震え声

 

そんなわけで、珍しくゴールデンウィークゴールデンウィークしたお話でした。